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献立とか。カレーを多めに
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 中居正広(36)と仲間由紀恵(29)が夫婦を演じた映画「私は貝になりたい」。昨年11月22日に公開され、年末には、いったん観客動員がベスト10落ちしたが、今年に入ってから口コミと“紅白効果”で2週続けてベスト10圏内に返り咲いている。この作品を手がけたのがTBSの“高視聴率男”瀬戸口克陽プロデューサー=写真。映画の誕生秘話を聞いた。

 「3年前、福澤克雄監督と脚本を手掛けた橋本忍先生を訪ねました。昨年90歳になった橋本先生は“台本を直すと悪くしかならない”と言いながら、“どこを直したいのか”と応じてくださいまして」

 上官命令で米兵捕虜を刺殺しそこなった二等兵の清水豊松(中居)が、戦犯として死刑に処せられる悲劇が描かれる本作。フランキー堺が主演した50年前のドラマを見た瀬戸口氏と福澤監督は、直したい点を3つ挙げた。

 「1つは夫婦関係。家族の絆をより濃く描くことで最後の豊松が際立つのではないか。2つ目は、豊松の海への思い入れ。変わらない四季、雄大な自然と愚かな人間を描きたい。そして、矢野中将(石坂浩二)。今あるべきリーダー像が投影されている。彼が最後に何を言ったのか、知りたい」

 すると橋本氏は奥からメモを取り出し、こう話し始めたという。

 「50年前、ドラマが好評で翌年に映画化する前、黒澤明さんにあいさつすると、ドラマを見ていなかった黒澤さんが“評判だったらしいね。映画もうまくいくんじゃないか”と言ってくださった。だが、台本を手に取ると、“これじゃ、主役は貝になれないんじゃないか”と」

 このとき橋本氏は、主人公の気持ちが描き切れてないのでは、という黒澤さんの心を感じたようで、今回、瀬戸口氏と福澤監督が指摘した個所もまさにそこだった。

 脚本を書き直さないことで知られる橋本氏だったが、若い人の熱意に後押しされる形で、もう一度、人物描写を見直した。「闘病生活をおくり1日30分しか仕事をしてはいけないと医師から言われていた橋本先生は1年3カ月かけて書いてくださいました」と瀬戸口氏。

 完成した作品を見た橋本氏は瀬戸口氏にこう感想をもらしたという。

 「50年前に観た方は、戦争の悲劇を受け止め、明るい未来に向け早く忘れようとしていた。一方で、社会との関係が複雑になり、しがらみから抜け出して、『貝になりたい』と心のどこかで意識していた。そういう意味では現代は、当時以上に貝になりたい人が蔓延しているんじゃないかな」

 【せとぐち・かつあき】TBS制作1部プロデューサー。1973年9月9日生まれ、鹿児島市出身。東大経済学部を卒業後、96年にTBS入社。2004年、元同僚の小渕優子衆院議員と結婚した。

 ドラマ「GOOD LUCK!!」「砂の器」「花より男子」などを手掛け、「華麗なる一族」では舞台となった関西地区で39.3%の視聴率(ビデオリサーチ調べ)を記録。昨年は、40歳前後のオンナ心を描いた「Around40~注文の多いオンナたち~」から飛び出した“アラフォー”が新語・流行語大賞の年間大賞に輝いた。

ZAKZAK

そうなんだぁ・・・

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